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海外文献紹介「結腸・直腸癌におけるnm23-H1対立遺伝子欠失と遠隔転移との関連性」
著者: 鈴木隆史1
所属機関: 1愛知県がんセンター消化器内科
ページ範囲:P.194 - P.194
文献購入ページに移動 Association of nm23-H1 allelic deletions with distant metastases in colorectal carcinoma: Cohn KH, et al (Lancet 338: 722-724, 1991)
近年,癌遺伝子と転移との研究が活発になされており,その中で結腸・直腸癌に関しては,ras癌遺伝子や癌発現抑制遺伝子の変異が注目されてきた.一方,nm23(nonmetastasis 23)はマウスmelanoma(K-1735)やヒト乳癌の研究で脚光を浴びつつあるNDP(nucleoside diphosphate)キナーゼ活性を有する転移抑制遺伝子で,そのメカニズムとしては転移形質発現期でのGTP供給システムの異変による情報伝達系や細胞骨格への影響が考えられている.今回著者らは,このnm23の発現性と結腸・直腸癌の遠隔転移との関連性につき検討した.
近年,癌遺伝子と転移との研究が活発になされており,その中で結腸・直腸癌に関しては,ras癌遺伝子や癌発現抑制遺伝子の変異が注目されてきた.一方,nm23(nonmetastasis 23)はマウスmelanoma(K-1735)やヒト乳癌の研究で脚光を浴びつつあるNDP(nucleoside diphosphate)キナーゼ活性を有する転移抑制遺伝子で,そのメカニズムとしては転移形質発現期でのGTP供給システムの異変による情報伝達系や細胞骨格への影響が考えられている.今回著者らは,このnm23の発現性と結腸・直腸癌の遠隔転移との関連性につき検討した.
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