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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻3号

1993年02月発行

特集 早期胃癌1993

主題 Ⅲ.治療の選択と考え方 A.内視鏡的治療

早期胃癌に対する内視鏡的レーザー治療

著者: 豊永純1 原田寛1 大曲和博1 伴茂樹1 魚住祐毅1 浦本幸彦1 窪山信一1 神田和久1 有馬信之1 鶴田修1 佐々木英1 谷川久一1

所属機関: 1久留米大学医学部第2内科

ページ範囲:P.99 - P.106

文献概要

要旨 内視鏡的レーザー照射により治療され,6か月以上経過観察が可能であった早期胃癌84病変の治療成績を組織型,大きさ,肉眼型および深達度別に検討した.いわゆる絶対的適応(高分化型腺癌のm癌で20mm以下の隆起型と潰瘍を伴わない10mm以下の陥凹型)40病変のうち38病変(95.0%)において6か月以上の癌陰性が得られており,絶対的適応病変にレーザー治療は有効な治療法と考えられた.相対的適応(絶対的適応以外の早期胃癌)44病変では28病変(63.6%)で6か月以上の癌陰性が得られ,絶対的適応病変に比べ癌陰性率は不良ではあるが,対象が手術不能例であり合目的的な治療法と考えられる.しかし,相対的適応のうち陥凹型のsm癌12病変中6か月以上癌陰性が得られたものは3病変(25.0%)と極めて不良であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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