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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻3号

1993年02月発行

特集 早期胃癌1993

主題 Ⅲ.治療の選択と考え方 A.内視鏡的治療

ヒートプローブによる早期胃癌の内視鏡的治療―その特性と適応

著者: 大塚弘友1 多田正大1 清水誠治1 磯彰格1 伊藤義幸1 菅田信之1 柴峠光成1 藤田欣也1 川井啓市2

所属機関: 1京都第一赤十字病院第2内科 2京都府立医科大学公衆衛生

ページ範囲:P.107 - P.114

文献概要

要旨 ヒートプローブによる内視鏡的焼灼法を用いて早期胃癌13症例14病変に対して治療を施行した.治療効果は14例中12例(85.7%)に得られ,経過観察期間は2か月から60か月であった.深達度mでは12例中11例(91.7%)に,腫瘍長径20mm以内では11例中10例(91.0%)に治療効果が得られた.小彎,後壁病変では9例中7例(77.8%)に治療効果が得られ,腎不全,肝硬変などの合併例を含め全例安全に治療できた.本法は操作性,安全性に優れた内視鏡的治療法であると評価できた.本法の根治療法としての適応はリンパ節転移のないm癌に対してであるが,high risk患者や内視鏡的切除が困難な病変に対して,本法は特に有用であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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