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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻3号

1993年02月発行

文献概要

特集 早期胃癌1993 主題 Ⅳ.早期胃癌切除標本の取り扱いと病理診断

早期胃癌切除標本の取り扱いと病理診断

著者: 小池盛雄1 滝澤登一郎1 深山正久1 岩崎善毅1 猪狩亨1 迫間隆昭1 比島恒和1

所属機関: 1東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.127 - P.138

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要旨 早期胃癌の治療は従来の胃切除術のほかに,内視鏡的粘膜切除が近年広く行われるようになってきている.切除胃の取り扱いは一般に胃癌取扱い規約により行われている.内視鏡的粘膜切除術も本来根治手術を目的としたものであり,その切除標本の取り扱いも根治性の判断が可能となるべく処置する必要がある.内視鏡所見とほぼ対応するように伸展・固定し,実体顕微鏡下に病巣の確認,カミソリによる細かい切り出しと,切除胃の“切り出し図”に対応する“切り出し写真”を撮影する.その具体例について示した.病理組織学的には癌との鑑別が問題となる小腸上皮型腺腫,再生異型との比較,診断の困難な腺窩上皮型癌,あるいは腸上皮化生に類似した癌の具体例を示し,生検診断の問題点を述べた.近年分子生物学が胃癌の診断にも応用され,これら境界領域病変に関して,あるいは胃癌の発生に関する研究が進行している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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