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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻3号

1993年02月発行

学会印象記

ヨーロッパDDW(アテネ)

著者: 平田一郎1

所属機関: 1大阪医科大学第2内科

ページ範囲:P.187 - P.188

文献概要

 最初のヨーロッパDigestive Disease Week(DDW)―正式にはFirst United European Gastroenterology Week(UEGW)―がギリシアの首都アテネにおいて,1992年9月25日~30日の6日間にわたって開催された.この学会は,従来4年ごとに開かれていたInternational Congress of GastroenteroiogyとEuropean Congress of Digestive Endoscopyに代わるもので,ヨーロッパにおける7つの主な学会の賛同を得て今年から毎年開かれることになったものである“ヨーロッパにおける最初の試み”ということが理由ではないと思うが,最初のDDWがアテネで開催されるということは,近代オリンピックが1896年にアテネで最初に開かれたことと考えあわせると,何か偶然のようには思えず,ヨーロッパ文明の原点はやはりギリシアなんだなあと,あまり意味のない感慨にふけっている.

 今回の会長はThessaloniki大学(ギリシア)のC. Arvanitakis教授で,会場はアテネ市の中心部から車で約20分ぐらい行ったところの海辺にあるpeace and friendship stadiumという建物である.遠くから眺めると白い大きなホットケーキのように見える.アテネは埃っぽく,街全体が少し汚れた感じで,透明感のある地中海の街という期待とは違っており,やや失望した.後で聞いたところによると,この時期,地中海対岸のアフリカから砂塵が風に乗ってやって来て,アテネの乾燥した気候が加わり砂埃を舞い上げているらしい.市街地のホテルから学会場までシャトルバスが出ていたのでそれを利用したが,本数は非常に少なかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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