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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻4号

1993年03月発行

文献概要

今月の主題 難治性胃潰瘍(2)臨床経過と難治化の要因 主題 Ⅰ.難治性胃潰瘍の経過

難治性胃潰瘍の内視鏡的検討―難治要因と長期経過

著者: 西元寺克禮1 三橋利温1 芦原毅1 管知也1 大井田正人1

所属機関: 1北里大学医学部内科

ページ範囲:P.251 - P.262

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要旨 難治性胃潰瘍の形態学的特徴を明らかにするため,H2ブロッカー治療例で定期的に内視鏡検査が施行された581例(活動期より治療456例)の背景因子を検討した.12週未治癒例46例を難治,4週治癒例142例を易治と定義し,その背景因子を比較検討したところ,胃角部潰瘍,不整形ならびに線状潰瘍,十二指腸潰瘍の合併,再発例,長い病悩期間,喫煙者に難治例が多かった.内視鏡所見では深掘れ型,治癒期の周辺隆起が最も難治に重要な因子であった.更に,手術例を中心に難治性潰瘍の形態学的特徴を明らかにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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