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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻4号

1993年03月発行

文献概要

今月の主題 難治性胃潰瘍(2)臨床経過と難治化の要因 主題 Ⅱ.難治化の要因をさぐる

疫学からみた難治性胃潰瘍の背景因子

著者: 渡辺能行1 川井啓市1 羽生泰樹1 川本一祚1 趙栄済1 多田正大2 清水誠治2 森靖夫3 守屋新3 杉本博3

所属機関: 1京都府立医科大学公衆衛生 2京都第一赤十字病院第2内科 3京都がん協会診療所

ページ範囲:P.287 - P.291

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要旨 症例・対照研究の手法で解析した結果,難治性胃潰瘍の危険因子としては,タバコ喫煙や自覚的ストレスの認知が,防御因子としては飲酒が検出され,タバコ喫煙と飲酒は易治性胃潰瘍とも共通した要因であった.自覚的ストレスの認知のみが難治性胃潰瘍に特徴的な危険要因であった.しかし,今回の検討は少数例を対象とした解析をもとにしており,研究方法の問題の改善も含めて今後更に検討するべきと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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