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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻4号

1993年03月発行

文献概要

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書評「膵臓外科の実際」

著者: 佐藤寿雄12

所属機関: 1仙台赤十字病院 2東北大学

ページ範囲:P.292 - P.292

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 このたび,齋藤洋一教授,中山和道教授,および高田忠敬教授の編著による「膵臓外科の実際」が刊行された.齋藤,中山両氏はお若いと思っていたら,既に外科学会の指導的立場にあり,高田氏は春秋に富む俊才である.いずれも気力充実し,溢れるばかりの情熱の持ち主であられる.その思考し,行動するところは常にユニークであり,異彩を放っている.本書にもその華麗な演出ぶりの一端がうかがわれる.

 手術書の常として解剖と生理は必要であろうが,本書では,それこそ外科医に必要な範囲で簡潔に要領よくまとめられている.その中に“膵臓と臓器相関”があるが,特に“臓器相関からみた術後障害”は新しい観点からのものであり,それが“臓器相関からみた消化管の機能的再建”を導き出している.QOLが叫ばれている今日,外科医には説得力のある項目であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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