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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻4号

1993年03月発行

文献概要

今月の主題 難治性胃潰瘍(2)臨床経過と難治化の要因 主題 Ⅱ.難治化の要因をさぐる

合併疾患との関連からみた難治性胃潰瘍―薬剤の影響を含めて

著者: 原田一道1 原久人1 上原聡1 並木正義1

所属機関: 1旭川医科大学第3内科

ページ範囲:P.293 - P.298

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要旨 難治性潰瘍の定義については時代的変遷もみられ,今日でも統一されたものはない.今回,われわれは,難治性潰瘍を“H2ブロッカーあるいはPPIを主体とする薬物療法を含む適切な内科的療法を8週間以上行っても,なお治癒傾向の思わしくない潰瘍”とした.357例の胃潰瘍(瘢痕期を除く)のうち難治性胃潰瘍は42例11.8%の頻度であった.難治性潰瘍の要因の1つとして合併疾患が昔から言われており,またその合併疾患の治療薬剤が治癒に悪影響をもたらすことがある.NSAIDsを服用している慢性関節リウマチ患者の難治性胃潰瘍例と特別な合併疾患のみられない難治性胃潰瘍を呈示し,参考事項を述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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