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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻4号

1993年03月発行

文献概要

今月の主題 難治性胃潰瘍(2)臨床経過と難治化の要因 主題症例

H2ブロッカー投与中に巨大な結節隆起を認めた難治性胃潰瘍の1例

著者: 何汝朝1 畑耕治郎1 月岡恵1 市井吉三郎1 木村明1 笹川力1 藍沢修2 丸田宥吉2 岩渕三哉3 渡辺英伸3

所属機関: 1新潟市民病院消化器科 2新潟市民病院第1外科 3新潟大学医学部第1病理

ページ範囲:P.351 - P.356

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要旨 患者は58歳,女性.1975年から高位潰瘍で再発・再燃を繰り返していた.1982年2月からH2ブロッカーを初回投与された.本剤投与22か月後の内視鏡では胃体上部前後壁に活動性の潰瘍を認めた.更に同一治療を続けた4か月後の内視鏡検査では潰瘍底および周辺部に巨大な隆起を認め,生検組織では悪性像は認められなかったが,悪性リンパ腫を完全に否定できず手術を施行した.病理組織学的診断では,隆起性病変は肉芽組織であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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