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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻4号

1993年03月発行

文献概要

今月の主題 難治性胃潰瘍(2)臨床経過と難治化の要因 主題症例

難治性胃潰瘍の1例―局所要因から

著者: 斉藤裕輔1 高木直行1 早川尚男1 池延東男1 白壁彦夫1

所属機関: 1早期胃がん検診協会中央診療所

ページ範囲:P.363 - P.367

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要旨 患者は64歳,男性.1970年,46歳時に検診で胃角部小彎に胃潰瘍を指摘された.よく服薬していたが,初回検査から17年10か月後の1987年2月にも同部は線状潰瘍となったまま,この間の長期のH2受容体拮抗剤の服薬にもかかわらず治癒をみなかった.難治性の線状潰瘍の成り立ちに,潰瘍周囲の線維化と前後壁への潰瘍の再発・再燃が局所の要因として重要と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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