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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻5号

1993年04月発行

文献概要

今月の症例

2.回腸末端部悪性リンパ腫の1例

著者: 末兼浩史1 飯田三雄1 中村昌太郎2 壬生隆一3 増田信生4

所属機関: 1九州大学第2内科 2九州大学第2病理 3九州大学第1外科 4香椎胃腸科

ページ範囲:P.379 - P.381

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〔患者〕49歳,男性.主訴:右下腹部痛.現病歴:1991年7月ごろから右下腹部の自発痛,圧痛出現.近医の消化管検査にて終末回腸部に病変を指摘され,当科紹介入院.入院時現症では表在リンパ節は触知せず,血液検査上貧血を認めるが末梢血液像は正常であった.〔X線所見〕(ゾンデ法小腸造影および注腸造影)下部回腸,回盲弁より3cmの部位から口側に約10cmの範囲にわたって,全周性に管腔の狭小化を認めるが,その程度は軽く,口側腸管の拡張は認めない.病変部は隆起と潰瘍の混在から成り立っており,口側と肛門側の病変部境界は比較的明瞭であるが,明らかな周堤形成は認めない(Fig. 1a~c).なお,盲腸の多発憩室以外,大腸には異常を認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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