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文献概要
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海外文献紹介「Dieulafoy潰瘍の臨床像と内視鏡的治療」
著者: 鈴木隆史1
所属機関: 1愛知県がんセンター消化器内科
ページ範囲:P.381 - P.381
文献購入ページに移動 Clinical features and endoscopic management of Dieulafoy's disease: Stark ME, et al(Gastrointest Endosc38: 545-550, 1992)
Dieulafoy潰瘍はまれな疾患で,上部消化管出血の原因の2%以下とされている.その病態は粘膜筋板近傍の粘膜下組織に分布する比較的太径の迂曲する動脈の破綻と考えられているが,異常血管の病因に関しては,先天説,加齢説など様々で,更に,血管とその上部を覆う粘膜の損傷のメカニズムについても十分に解明されていない.また,病変が微小(通常粘膜の変化は径3mm未満)なため,内視鏡診断やそれに続く治療が困難な例が多く,過去には外科的な治療の対象とみなされてきた.今回著者らは内視鏡特殊治療チームを編成し,Dieulafoy潰瘍出血の内視鏡的止血を試み,その成績を検討した.
Dieulafoy潰瘍はまれな疾患で,上部消化管出血の原因の2%以下とされている.その病態は粘膜筋板近傍の粘膜下組織に分布する比較的太径の迂曲する動脈の破綻と考えられているが,異常血管の病因に関しては,先天説,加齢説など様々で,更に,血管とその上部を覆う粘膜の損傷のメカニズムについても十分に解明されていない.また,病変が微小(通常粘膜の変化は径3mm未満)なため,内視鏡診断やそれに続く治療が困難な例が多く,過去には外科的な治療の対象とみなされてきた.今回著者らは内視鏡特殊治療チームを編成し,Dieulafoy潰瘍出血の内視鏡的止血を試み,その成績を検討した.
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