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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻5号

1993年04月発行

文献概要

用語の使い方・使われ方

粘膜ひだの癒合像(fusion of folds)

著者: 吉田茂昭1

所属機関: 1国立がんセンター東病院内視鏡部

ページ範囲:P.382 - P.382

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 粘膜ひだの集中像において,隣接する粘膜ひだの先端部が癒合して1つのひだのように見える所見を言う.癒合しているか否かは,本来であれば存在するはずのひだの境界,すなわち溝状の構造が読み取れるか否かで判定される.

 潰瘍あるいは潰瘍瘢痕を伴う病変では,潰瘍部分に一致して線維化組織を伴っている.このため,多くの場合は潰瘍部分に収縮機転が働き,粘膜ひだの集中像を伴う.このとき,ひだの粘膜下に浮腫などの強い炎症反応や癌の深部浸潤などの組織変化が加わると,粘膜ひだは膨隆し,先端部に癒合と呼ばれる所見が出現する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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