icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻5号

1993年04月発行

文献概要

今月の主題 腸管アフタ様病変 主題

大腸アフタ様病変の病理組織学的検索

著者: 岩下明徳1 竹村聡12 八尾建史12 檜沢一興3 飯田三雄3 平川克哉4 林伸昭5 星子浄水6 岡田光男6

所属機関: 1福岡大学筑紫病院病理 2福岡大学筑紫病院内科・消化器科 3九州大学医学部第2内科 4松山赤十字病院消化器センター 5佐田病院内科 6福岡大学医学部第1内科

ページ範囲:P.385 - P.395

文献購入ページに移動
要旨 各種大腸アフタ様病変の135症例の生検材料について,病理組織学的立場から検討した.内視鏡上のアフタ様病変は,病理組織学的にはA群:びらん・潰瘍を認めるアフタ様潰瘍と,B群=それを認めない狭義のアフタ様病変,に分類された.A群には慢性活動性炎症を示す腸疾患(アメーバ腸炎,腸管Behget病,潰瘍性大腸炎,一部Crohn病),比較的重い感染性腸炎(サルモネラ腸炎)が含まれ,B群には比較的軽い感染性腸炎(キャンピロバクター腸炎,エルシニア大腸炎),薬剤性出血性大腸炎,いわゆるアフタ様大腸炎などが含まれている可能性が高く,両者を内視鏡上区別することは,各種疾患の類推に加えて,Crohn病では生検部位決定に役立つと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?