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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻5号

1993年04月発行

今月の主題 腸管アフタ様病変

主題症例

食道・大腸にアフタ様潰瘍を認めサラゾスルファピリジンが著効を示した腸型Behget病疑診の1例

著者: 森川浩志1 平田一郎1 吉積宗範1 高田興1 中川憲1 高尾雄二郎1 野中親哉1 杉和憲1 島本史夫1 斎藤治1 林勝吉2 大柴三郎1

所属機関: 1大阪医科大学第2内科 2医仁会武田総合病院消化器科

ページ範囲:P.440 - P.444

文献概要

要旨 患者は25歳,女性.咽頭痛,下痢,発熱を主訴として来院口腔内にアフタの多発を認め,針反応も陽性であった.回盲部・上行結腸に深い不整形潰瘍の多発,横行結腸~直腸にかけて連続性にアフタ様潰瘍,また食道にもアフタ様潰瘍を認めた.病変部の生検組織所見ではいずれも非特異的な炎症所見を認めるのみであった.腸型Behget病が疑われ,サラゾスルファピリジン(4.Og)投与により症状が軽快し,大腸および食道病変も著明な改善をみた1例を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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