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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻6号

1993年05月発行

文献概要

今月の主題 大腸腫瘍切除後の経過追跡 主題

表面型大腸腫瘍の内視鏡的切除後の経過観察に関する検討

著者: 工藤進英1 中嶋孝司1 日下尚志1 中村穣志1 飯沼元1 小野真一1

所属機関: 1秋田赤十字病院胃腸センター

ページ範囲:P.533 - P.540

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要旨 表面型大腸腫瘍の内視鏡治療後の経過を検討した.対象は当院で内視鏡検査を4回以上受け,初回検査時に表面型腫瘍を内視鏡治療された145症例である.その結果,検査回数を重ねると腫瘍発見治療率は減少し,Ⅱa+Ⅱc,平坦・陥凹型腫瘍,creping tumorはその割合は少ないが検査ごとに発見・治療された.早期癌は,隆起型では検査3回目までに治療されていたが,表面型およびcreeping tumorでは検査回数を重ねても発見・治療された.陥凹型は他の形態と異なり,検査4回目までsm癌が認められた.内視鏡治療後の経過観察の留意点は,検査回数とは関係なく表面型腫瘍,その中でも陥凹型癌を念頭に置き,注意深い観察を行うことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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