icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻6号

1993年05月発行

用語の使い方・使われ方

ひだの棍棒状の肥大,肥厚(clubbing,club-like thickening)

著者: 大田由己子1 木村健1

所属機関: 1自治医科大学消化器内科

ページ範囲:P.580 - P.580

文献概要

 棍棒は,そもそも浄化を表す剣とは対照的に,懲罰に使われた道具で,攻撃的な力や勇猛さの象徴である.オリーブの木で作った棍棒を手にした,ギリシア神話のヘラクレスの像を思い浮かべる人も少なくないだろう.

 古くから,X線診断上,集中ひだの先端が太まっている所見は,棍棒状の肥大,肥厚と表現され,癌診断の有力な手がかりとされてきた.これは単に,形の類似から連想されただけでなく,この言葉の持つ荒々しいイメージも強く働いて名付けられたのかもしれない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら