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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻6号

1993年05月発行

文献概要

症例

大腸顆粒細胞腫の1例

著者: 伊藤義幸1 藤田欣也1 柴峠光成1 菅田信之1 清水誠治1 多田正大1

所属機関: 1京都第一赤十字病院第2内科

ページ範囲:P.597 - P.600

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要旨 S状結腸に発生した顆粒細胞腫の1例を経験した.患者は交代性の便通異常を主訴に来院した71歳の女性で,注腸X線検査および内視鏡検査でS状結腸に約8mm大の広基性の腫瘤を認めた.腫瘤は中心が膨隆し,乳房様に2段となった特異な形態を呈していた.超音波内視鏡検査では第3層に均一な低エコーを認め,カルチノイドや粘膜筋板由来の筋腫との鑑別が困難であったが,ポリペクトミー可能と判断された.ポリペクトミーで摘出された腫瘍の大きさは8×8mmであった.病理診断は,H・E染色では細胞質に好酸球性の顆粒を有する細胞から構成され,免疫組織染色でS-100蛋白陽性の顆粒細胞腫であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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