文献詳細
用語の使い方・使われ方
鋸歯像,鋸歯状不整(serration, saw-tooth irregularity)
著者: 飯田三雄1
所属機関: 1九州大学医学部第2内科
ページ範囲:P.797 - P.797
文献概要
大腸では薬剤性大腸炎,虚血性大腸炎,感染性大腸炎,憩室炎,大腸放線菌症などで,小腸ではアニサキス症,虚血性小腸炎などでしばしば認められる.また潰瘍性大腸炎,Crohn病,腸結核など慢性の炎症性腸疾患でも,多発する小潰瘍が側面像として捉えられ鋸歯状の辺縁不整像を呈する場合には,この用語が使われる.更に,大腸癌など悪性腫瘍による粘膜破壊像が辺縁の微細な突出像として描出される場合にも鋸歯像と呼ぶことがある.
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