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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻8号

1993年07月発行

文献概要

用語の使い方・使われ方

周縁壁(Rand wall)

著者: 西俣寛人1

所属機関: 1鹿児島大学第2内科

ページ範囲:P.814 - P.814

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 輪郭の不整な潰瘍を取り囲むように不整な隆起が存在することを言う.上皮性腫瘍で病理組織上sm以深に腫瘍塊が存在し,中心部に癌性潰瘍を形成したときに見られ,特にBorrmann2型,Borrmann3型の癌に見られる所見である.例外的には,粘膜下腫瘍に深い潰瘍を伴ったときにRand wallを形成することもある.

 良性潰瘍の周囲に見られる隆起は“ulcer mound”と表現され,軟らかく,Rand wallとは区別される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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