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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻8号

1993年07月発行

今月の主題 大腸癌存在診断の実態―m癌を除く

主題

便潜血検査偽陰性大腸癌の特徴と偽陰性率の推計―地域検診の立場から

著者: 樋渡信夫1 森元富造2 菅原伸之2 佐藤弘房2 渋木諭2 平澤頼久2 池田卓2 山下和良3 菊池悟1 木内喜孝1 山崎日出雄1 豊田隆謙1

所属機関: 1東北大学医学部第3内科 2宮城県対がん協会がん検診センター 3仙台赤十字病院内科

ページ範囲:P.833 - P.838

文献概要

要旨 われわれが施行してきた地域住民を対象にした大腸がん集検の成績をもとに,1次検診として用いられた免疫2日法の偽陰性例の特徴と偽陰性率を推計した.①偽陰性例は逐年検診により最も多く拾い上げられ(85.7%),そのうち3/4は早期癌が占めていた.問診票ではいずれも早期癌,報告例は全例進行癌だった.②偽陰性例はより早期の最大径30mm以下のものが多く,部位では直腸癌,上行結腸・盲腸癌が多かった.③偽陰性率は全体で41.2%と推計された.偽陰性例から救命可能な早期癌,Dukes Aの癌を除いて計算すると,14.1%,8.4%となり,社会的にも十分受け入れられる頻度と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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