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文献詳細

雑誌文献

胃と腸28巻8号

1993年07月発行

文献概要

今月の主題 大腸癌存在診断の実態―m癌を除く 座談会

大腸癌存在診断の実態―m癌を除く―

著者: 今井裕1 横山善文2 平田一郎3 宮岡正明4 斎藤征史5 鶴田修6 今村哲理7 多田正大8 丸山雅一9

所属機関: 1慶應義塾大学放射線科 2名古屋市立大学第1内科 3大阪医科大学第2内科 4東京医科大学第4内科 5県立がんセンター新潟病院内科 6久留米大学第2内科 7札幌厚生病院消化器科 8京都第一赤十字病院第2内科 9癌研究会附属病院内科

ページ範囲:P.846 - P.859

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 多田(司会) 大腸癌検診がスタートして,これからは専門医のみならず,様々な立場の人が大腸の検査を担当しないといけなくなる時代がもうそこまで来ています.しかし,大腸の検査はけっして容易な検査ではありません.そこで,大腸癌の存在診断がどの程度の精度で行われているか,裏返せばどのぐらい誤診や見逃しがあるのかということを明らかにして,それに対する対策を考えてみることは有意義だと思います.今日お集まりいただいた先生がたはこの道のエキスパートですので,そのデータが必ずしも日本全体の一般的なデータを反映しているかどうかはわかりませんが,忌憚のないご意見をお伺いして,現在の大腸の診断の実態を明らかにしてみたいと思います.

 この座談会でm癌を除外しますのは,現在,小さな癌に対する病理診断基準がいろいろと揺れ動いており,癌のcriteriaがはっきりしませんので,m癌を問題にするとデータが多少不均一になる恐れがあります.そこで,誰もがはっきり癌だと共通に認識できるsm癌以上を取り扱うわけです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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