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今月の主題 虚血性腸病変の新しい捉え方 序説
虚血性腸病変の新しい捉え方
著者: 白壁彦夫1
所属機関: 1早期胃がん検診協会
ページ範囲:P.877 - P.887
文献購入ページに移動 多田,丸山,藤野編集「胃と腸ハンドブック」(医学書院,1992)の虚血性腸炎の項では,新しい診断学の各論には深入りしなかった.それは,すでに,オランダのReedersらが1981年,1982年の仕事をまとめたX線診断の大著(1984)があったが,その内容を吟味することも新しい研究であるし,本誌の構想もあったので,よく吟味してからと思い,あとで改めて検討しようという気持ちが,強かったからである.
Reedersらの著書には,渡辺・堀向の病理所見をまとめた第一報(1982)の図が,出ている.そんなことには触れずに,「胃と腸ハンドブック」では,少し教科書風に,いわば官制の学風にのっとって書いた.本誌との接点をなすもの,という気持ちであった.本誌は違う.本格的なものである.
Reedersらの著書には,渡辺・堀向の病理所見をまとめた第一報(1982)の図が,出ている.そんなことには触れずに,「胃と腸ハンドブック」では,少し教科書風に,いわば官制の学風にのっとって書いた.本誌との接点をなすもの,という気持ちであった.本誌は違う.本格的なものである.
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