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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻1号

1994年01月発行

文献概要

今月の主題 表面型大腸腫瘍―肉眼分類を考える 主題 1.病理からみた表面型大腸腫瘍肉眼分類の問題点

表面型大腸上皮性腫瘍の肉眼分類とその病理学的問題―特に微小癌について

著者: 下田忠和1 池上雅博1 田中知行1 藤谷幹浩2 前納健二2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第2病理 2早期胃がん検診協会

ページ範囲:P.19 - P.26

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要旨 5mm以下の表面型大腸腫瘍174病変を陥凹型と隆起型に分け,腫瘍部分の大きさ,腫瘍部粘膜厚,腫瘍の粘膜内全層性置換率を求め,微小病変の肉眼分類の問題点,更に大腸壁(特に粘膜構造)の特徴から大腸の微小腫瘍が胃と同等に扱えるかを検討した.その結果,陥凹を有する腫瘍性病変は腫瘍の粘膜内全層性置換率が高く,隆起性病変はそれが低かった.また絶対陥凹と相対陥凹では粘膜内全層性置換率に差はなかった.しかし陥凹性腫瘍であっても辺縁隆起がみられる頻度が高く,臨床的には隆起のみで捉えられることもある.したがって5mm以下の表面型腫瘍は微小癌,陥凹(+)・(-)とすることが普遍的と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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