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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻1号

1994年01月発行

文献概要

今月の主題 表面型大腸腫瘍―肉眼分類を考える 主題 2.微小な腫瘍の肉眼分類について c.病理の立場から

大腸(微小)腫瘍の肉眼分類―病理の立場から

著者: 味岡洋一1 渡辺英伸1 小林正明1 前尾征吾1 吉田光宏1

所属機関: 1新潟大学医学部第1病理

ページ範囲:P.89 - P.92

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表面型の定義

 筆者らは表面型(Ⅱ型)を「高さが3mm以下の病変」と定義している1).その中で隆起病変を表面隆起型(Ⅱa型),周辺粘膜と高低差のない病変を表面平坦型(Ⅱb型),周辺粘膜より低い病変を表面陥凹型(Ⅱc型)としている.

 表面型の高さについては,1~3mmまで様々な規定がなされている(第39回大腸癌研究会).しかし病変の高さ3mmは,腫瘍部粘膜の厚さ(正常粘膜に対する比),大腸粘膜内上皮性腫瘍の肉眼形態変化,および担癌率に関してほかの値にはない特徴を持つ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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