文献詳細
文献概要
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海外文献紹介「虫垂切除は潰瘍性大腸炎を防ぐ」
著者: 新田康夫1
所属機関: 1愛知県がんセンター消化器内科
ページ範囲:P.1088 - P.1088
文献購入ページに移動 Appendectomy protects against ulcerative colitis: Rutgeerts P, et al (Gastroenterology 106: 1251-1253, 1994)
喫煙は潰瘍性大腸炎の病態に関与する1つのfactor(禁煙者では発生率が高い)であることが知られている.今回虫垂切除が潰瘍性大腸炎の病態に関与する1つのfactorとなりうるか否かの検討を行った。対象は潰瘍性大腸炎グループ174例(全結腸型32%,左半結腸型68%),コントロールグループ161例であった。発症前に虫垂切除を受けたものは前者では0.6%,後者では25.4%であり,虫垂を切除していない群では切除群と比較して有意に潰瘍性大腸炎の発生が高値を示した.2つのパラメーターである虫垂非切除と喫煙は潰瘍性大腸炎の発病に密接な関係があった.
喫煙は潰瘍性大腸炎の病態に関与する1つのfactor(禁煙者では発生率が高い)であることが知られている.今回虫垂切除が潰瘍性大腸炎の病態に関与する1つのfactorとなりうるか否かの検討を行った。対象は潰瘍性大腸炎グループ174例(全結腸型32%,左半結腸型68%),コントロールグループ161例であった。発症前に虫垂切除を受けたものは前者では0.6%,後者では25.4%であり,虫垂を切除していない群では切除群と比較して有意に潰瘍性大腸炎の発生が高値を示した.2つのパラメーターである虫垂非切除と喫煙は潰瘍性大腸炎の発病に密接な関係があった.
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