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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻11号

1994年10月発行

文献概要

早期胃癌研究会症例

最大径31mmの陥凹型早期大腸癌の1例―深達度診断を含めて

著者: 津田純郎1 竹中国昭1 松岡由香理1 帆足俊男1 八尾建史1 松井俊幸1 八尾恒良1 有馬純孝2 岩下明徳3

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科 2福岡大学筑紫病院外科 3福岡大学筑紫病院病理

ページ範囲:P.1199 - P.1206

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要旨 患者は59歳,男性.血便を主訴に当院外来を受診し,注腸X線検査と内視鏡検査でS状結腸に径約30mmのⅡc+Ⅱa型病変が認められた.sm深層に浸潤した癌と診断し,S状結腸切除術を施行した.病理組織学的には径31×16mm,Ⅱc+Ⅱa型,壁深達度smの高分化腺癌であった。リンパ節転移は認めなかった.大きな陥凹型早期大腸癌の報告は少なく,また,早期胃癌の際に行うのと同様の手法で術前の注腸X線所見,内視鏡所見と病理組織学的所見とを対比できたので報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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