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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻12号

1994年11月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌の細分類とその臨床 主題

sm浸潤度細分類に基づく早期大腸癌のEUS深達度診断

著者: 清水誠治1 斉藤隆也1 吉田訓子1 平田学1 北村千都1 菅田信之1 大塚弘友1 多田正大1 川井啓市2

所属機関: 1京都第一赤十字病院胃腸科 2京都府立医科大学公衆衛生

ページ範囲:P.1271 - P.1278

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要旨 sm浸潤度細分類に基づくEUSの深達度診断能を評価するために早期大腸癌97例を対象に検討を行った.7.5MHz超音波内視鏡を用いた85例の成績は正診64.7%,誤診25.9%,描出不能9.4%であり,m,sm1とsm2,3の鑑別は描出可能であった77例中93.5%で可能であった.20MHz細径超音波プローブを用いた23例の成績は正診78.3%,誤診17.4%,描出不能4.3%であり,m,sm1とsm2,3の鑑別は描出可能であった22例中95.5%で可能であった.以上の結果から,早期大腸癌に対する内視鏡治療の適応を深達度のみから評価する場合にEUSは有用であると判断された.描出能では超音波プローブのほうが優れており,いずれかを選択するとすれば超音波プローブ単独でほとんど十分であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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