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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻12号

1994年11月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌の細分類とその臨床 主題

大腸sm癌の細分類と内視鏡的摘除の適応

著者: 堀向文憲1 片上麻子1 田口夕美子1 白鳥泰正1 窪田良彦1 勝亦重弘1 宮岡正明1 斉藤利彦1

所属機関: 1東京医科大学第4内科

ページ範囲:P.1279 - P.1285

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要旨 大腸sm癌120例をsm浸潤度別に分類し,内視鏡的摘除の適応について考察した.有茎型では,内視鏡的摘除は90.9%であり,頭部の大きさに関係なく(茎の太さ20mm以下)適応と考えられる.亜有茎・無茎型は20mm以下で71.0%であり,そのうちの77.3%がsm2であった.また表面型では20mm以下で50.0%であるが,そのうちの50.0%がsm2であった.肉眼像では亜有茎・無茎型では不均一,外反,陥凹+外反を,表面型では外反,陥凹+外反を示すものではsm2以深が多く,内視鏡的摘除のみで治療を完了する率は低い.よって内視鏡的治療を行う前には,詳細な観察による深達度診断を行い,治療法の選択を考慮する必要があると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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