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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻12号

1994年11月発行

文献概要

症例

胃腺腫およびIIa型早期胃癌の内視鏡的切除後に生じた過形成性ポリープの2例

著者: 大山隆1 坂田祐之1 後藤祐大1 岩切龍一1 藤本一眞1

所属機関: 1佐賀医科大学消化器内科

ページ範囲:P.1315 - P.1318

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要旨 〔症例1〕は65歳,男性.内視鏡検査で胃幽門前庭部に直径1cmの褪色調山田II型ポリープを認め,内視鏡的に完全切除した.その病理診断は腺腫であった.切除6か月後の内視鏡検査で同部位に直径6mmの発赤調山田II型ポリープを認め,ポリペクトミーを施行し,過形成性ポリープであることが判明した.〔症例2〕は63歳,男性.内視鏡検査で胃幽門前庭部に直径1cmの褪色調扁平隆起を指摘された.粘膜切除術で完全切除した.病理組織は高分化腺癌(深達度m)であった.切除13か月後,同部位に直径7mmの発赤調山田II型ポリープを認め,ポリペクトミー後の病理組織検査では,過形成性ポリープであった.胃腺腫・早期胃癌の内視鏡的切除術後に生じたポリープの組織型について検討し,過形成性ポリープの2例を報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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