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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻13号

1994年12月発行

文献概要

今月の症例

2.消化管アミロイドーシスの1例

著者: 檜沢一興1 青柳邦彦1 多田修治1 飯田三雄2 八尾隆史3

所属機関: 1九州大学第2内科 2川崎医科大学内科消化器Ⅱ 3九州大学第2病理

ページ範囲:P.1352 - P.1354

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〔患者〕51歳,女性(#8627).45歳から関節リウマチで加療中,48歳時に胃潰瘍の既往がある.50歳ごろからときどき下痢,嘔吐が出現し,蛋白尿も持続するため,当科入院となった.

〔全消化管X線所見〕食道には異常所見を認めなかった.胃体部から幽門部にかけて広範に小顆粒状陰影がみられ,幽門前庭部後壁には不整形のバリウム斑を認めた(Fig. 1a).十二指腸第2部のKerckring皺襞は減少しており,微細顆粒状隆起の多発から成る粗槌な粘膜像が認められた(Fig. 1b).経口小腸充満像では明らかな異常を指摘できなかったが,ゾンデ法小腸二重造影検査では,上部小腸を中心に径2mmまでの小顆粒状陰影から成る粘膜粗槌像を認め,Kerckring皺襞は微細な凹凸像を呈していた(Fig. 1c, d).下部小腸から大腸にはX線像上明らかな異常は指摘できなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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