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今月の症例
2.消化管アミロイドーシスの1例
著者: 檜沢一興1 青柳邦彦1 多田修治1 飯田三雄2 八尾隆史3
所属機関: 1九州大学第2内科 2川崎医科大学内科消化器Ⅱ 3九州大学第2病理
ページ範囲:P.1352 - P.1354
文献購入ページに移動〔全消化管X線所見〕食道には異常所見を認めなかった.胃体部から幽門部にかけて広範に小顆粒状陰影がみられ,幽門前庭部後壁には不整形のバリウム斑を認めた(Fig. 1a).十二指腸第2部のKerckring皺襞は減少しており,微細顆粒状隆起の多発から成る粗槌な粘膜像が認められた(Fig. 1b).経口小腸充満像では明らかな異常を指摘できなかったが,ゾンデ法小腸二重造影検査では,上部小腸を中心に径2mmまでの小顆粒状陰影から成る粘膜粗槌像を認め,Kerckring皺襞は微細な凹凸像を呈していた(Fig. 1c, d).下部小腸から大腸にはX線像上明らかな異常は指摘できなかった.
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