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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻13号

1994年12月発行

文献概要

今月の主題 上部消化管病変の特徴からみた全身性疾患 主題症例 食道・胃・十二指腸病変が発見の契機となった全身性疾患

食道潰瘍を契機として発見されたBehçet病の1例

著者: 伊藤義幸1 斉藤隆也1 吉田訓子1 平田学1 北村千都1 菅田信之1 大塚弘友1 清水誠治1 多田正大1

所属機関: 1京都第一赤十字病院胃腸科

ページ範囲:P.1413 - P.1416

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要旨 食道潰瘍を契機に発見されたBehçet病の1例を経験した.患者は56歳の女性.1986年ごろから再発性の口腔内アフタと陰部潰瘍を繰り返していた.1991年10月15日ごろから,思い当たる誘因もなく胸骨裏痛が出現したため来院した.上部消化管内視鏡検査で中部食道および食道胃接合部粘膜に3個の円形から楕円形の潰瘍が認められた.大腸内視鏡検査では回盲部にもアフタ様病変が発見され,不全型の腸管Behçet病と診断した。食道潰瘍に対して抗潰瘍薬を投与したが効果はなく,炎症反応も上昇したが,colchicine 1mg/dayの投与により炎症反応は改善し,食道潰瘍も治癒した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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