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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻13号

1994年12月発行

今月の主題 上部消化管病変の特徴からみた全身性疾患

主題症例 食道・胃・十二指腸病変が発見の契機となった全身性疾患

Crohn病の経過中に十二指腸病変が発見の契機となった二次性アミロイドーシスの1例

著者: 山本淳也1 永江隆1 内田泰彦1 竹中国昭1 櫻井俊弘1 松井敏幸1 八尾恒良1 山田豊2 岩下明徳2

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科 2福岡大学筑紫病院病理

ページ範囲:P.1437 - P.1443

文献概要

要旨 Crohn病の経過観察中に上部消化管内視鏡検査で指摘された十二指腸病変が発見の契機となった二次性アミロイドーシスを経験した.患者は34歳,男性.1984年,Crohn病と診断され小腸部分切除を施行された.発症後約15年経過した1994年4月,Crohn病増悪のため入院した.上部消化管内視鏡検査で十二指腸第2部にKerckring皺襞の不整像,小顆粒の集簇した粘膜を斑状に認めアミロイドーシスと診断した.生検組織像では粘膜固有層にアミロイド沈着を認め,病理学的に二次性アミロイドーシスと診断された.全経過を通して腎障害はなく尿蛋白は陰性で,臨床的に消化管以外の障害は認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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