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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻13号

1994年12月発行

文献概要

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「胃と腸」質問箱

著者: 小越和栄1

所属機関: 1県立がんセンター新潟病院・内科

ページ範囲:P.1462 - P.1463

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(質問) 最近,医師と患者との間のインフォームド・コンセントが社会問題化しています.内視鏡診断と治療を行う場合も同じで,どこまで患者から承諾書,同意書を取ればよいのか悩んでいます.私たちの病院では合併症の頻度の高いERCPや内視鏡治療(ポリペクトミー,EST,ERBD,食道静脈瘤硬化療法など)を行う場合には必ず同意書を取るようにしていますが,通常の診断のための内視鏡検査では敢えて承諾書は取っていません.いちいち書類を作成していたのでは,外来診察が成り立たないからです。もちろん承諾書を取らないものの.患者に検査の必要牲,危険性を説明しないわけではありませんが,例えば,大腸内視鏡検査の途中でポリープが発見された場合,その場で口頭で患者にポリペクトミーの必要性と危険性を説明して,了解を得た後,直ちに治療を行ってしまいます.しかし,合併症が発生することを考えると,このような場合でも日を改めて承諾書をまとめてから治療をおこなうべきでしょうか.多発する医療紛争に対応するため,どこまで同意書を取ればよいのか教えてください.県立がんセンター新潟病院・小越和栄先生に回答をお願いします.

(徳島市・S. O生)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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