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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻2号

1994年02月発行

今月の症例

1.伸展性のよいBorrmann4型胃癌の1例

著者: 横田欽一1 斉藤裕輔1 奥山修兒1 結城正光1 並木正義1 百瀬達夫2

所属機関: 1旭川医科大学第3内科 2士別市寺田病院

ページ範囲:P.132 - P.134

文献概要

〔患者〕66歳,男性.自覚症状はなく,体重減少もない.1992年6月に受けた胃癌検診で前庭部後壁にポリープを指摘された.寺田病院で胃内視鏡検査を受けたところ,ポリープのほかに広範な胃病変を発見され,7月22日に当科に紹介入院した.

〔胃X線所見〕第2斜位二重造影像(Fig. 1)で,体中部後壁に不整形の陥凹性病変を認める(矢頭).陥凹底はほぼ無構造である.これを取り囲んで,境界不明瞭だが広範な粘膜の不整所見が認められる(矢印).輪郭は滑らかでよく伸展し,硬化所見は認められない.前庭部後壁に,発見のきっかけとなった山田Ⅲ型ポリープを認める(Fig. 2).体中部から上部後壁にも,陥凹底の無構造化した,周囲より一段深い陥凹がみられる(Fig. 3,矢頭).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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