文献詳細
文献概要
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書評「BOOK&VIDEO「肝臓癌プラクティカル・セラピー」」
著者: 末舛恵一1
所属機関: 1国立がんセンター
ページ範囲:P.238 - P.238
文献購入ページに移動 監修の長谷川博氏とは,以前国立がんセンターの外科で長い間同じ釜の飯を食った仲間である.その学術における卓越した第六感には,私はとうの昔から兜を脱いでいる.また,肝臓癌の肝切除の大先達であることは広く知られている.長谷川の方法,長谷川の器械,長谷川の……と本書の中にも彼自身の工夫,ひらめきが語られている.
一方,著者の島村善行氏は,1977年から3年間国立がんセンターにおいてレジデントの教育を受け,ここで長谷川博氏に師事して肝外科を専門とすることとなった.レジデント終了後,国立療養所松戸病院の医師となって,同病院に肝外科を開設し,それを隆盛ならしめた.まもなく,対がん十か年総合戦略が始まり,その中で,“肝細胞癌の病態に応じた治療法の選択”という研究班の班長として9年間活躍した.このような長い間の肝臓癌の勉強と,診療の経験が本書の誕生の原動力となっていることは疑いがない.
一方,著者の島村善行氏は,1977年から3年間国立がんセンターにおいてレジデントの教育を受け,ここで長谷川博氏に師事して肝外科を専門とすることとなった.レジデント終了後,国立療養所松戸病院の医師となって,同病院に肝外科を開設し,それを隆盛ならしめた.まもなく,対がん十か年総合戦略が始まり,その中で,“肝細胞癌の病態に応じた治療法の選択”という研究班の班長として9年間活躍した.このような長い間の肝臓癌の勉強と,診療の経験が本書の誕生の原動力となっていることは疑いがない.
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