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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻2号

1994年02月発行

今月の主題 胃良・悪性境界病変の生検診断と治療方針

主題症例

生検でGroupⅢと診断し内視鏡的粘膜切除でsm浸潤を認めたⅡa型早期胃癌の1例

著者: 横山靖1 石井圭太1 安達献1 大井田正人1 西元寺克禮1 嶋尾仁2 三重野寛喜2 上杉秀永3 中英男3

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科 2北里大学東病院消化器外科 3北里大学東病院病理

ページ範囲:P.239 - P.243

文献概要

要旨 患者は63歳,女性.便潜血陽性のため胃内視鏡検査施行.胃体下部大彎側に大きさ約25mmで同色調の平盤状隆起を認めた.生検の結果GroupⅢとされたが,異型度が強く癌も否定できないため,内視鏡的粘膜切除術(EMR)を施行したところ,一部粘膜下層浸潤するⅡa型の高分化型管状腺癌であった.生検でGroupⅢと診断されても,組織異型度を明確に診断できない場合があるので,X線や内視鏡所見の詳細な所見を病理側に提供すると共に,EMRによる診断と治療を積極的に行うべきと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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