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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻3号

1994年02月発行

文献概要

特集 早期大腸癌1994 主題 Ⅰ.見つけ出し診断法 1.免疫便潜血検査

免疫便潜血検査

著者: 多田正大1 北村千都1 平田学1 藤田欣也1 伊藤義幸1 柴峠光成1 菅田信之1 清水誠治1 渡辺能行2 川井啓市2

所属機関: 1京都第一赤十字病院第2内科 2京都府立医科大学公衆衛生

ページ範囲:P.5 - P.11

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要旨 免疫便潜血検査は糞便中のヒトヘモグロビンとのみが特異的に反応することを応用した検査法であるが,今日まで酵素免疫法(EIA),ラテックス法,免疫発色法,免疫発光法などが開発されてきた.2回検査することによって,Dukes Bの段階の大腸癌であれば,効率よくスクリーニングできることが評価されている.しかし早期大腸癌に限ってみると,いずれの方法でも陽性率は高くなく,その見つけ出しは不可能である.免疫便潜血検査は大腸癌の集団検診の目的に活用されるべきものであり,早期大腸癌の見つけ出しを目的とするものではない.大腸癌検診を行うに当たっては,毎年,検診を実施することが重要であり,前年に看過された早期癌は,翌年になって,より早い段階で発見しなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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