文献詳細
特集 早期大腸癌1994
主題 Ⅰ.見つけ出し診断法 3.X線検査
文献概要
要旨 注腸写真の読影は,直腸側から始め,漸次,口側に向かって進めていく.また,大腸では腸管が相互に重なることが多いため,腸管の辺縁を順次追っていく方法として,2本の指を使った“二指読影法”の精神が必要である.次に病変の見逃しをなくすためには,①いわゆる“やぶにらみ”に気をつける,②回盲弁と病変を見誤らないようにする,③腸管を中心部と辺縁部に分けて読影する,④半月ひだや直腸のHouston弁上の変化に気をつける,⑤わずかな粘膜ひだ集中の有無に気を配る,⑥管腔の曲面の異常を読み取る(曲面の診断学),ことが大切である.
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