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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻3号

1994年02月発行

特集 早期大腸癌1994

主題 Ⅲ.治療 1.内視鏡的治療

(1)ポリペクトミー・ホットバイオプシー

著者: 沢田俊夫1 斎藤幸夫1 武藤徹一郎1

所属機関: 1東京大学医学部第1外科

ページ範囲:P.99 - P.106

文献概要

要旨 ポリペクトミーの適応は質的適応として,①腺腫,腺腫内癌(m癌)であることと,②sm癌でリンパ節転移のリスクのないもの,が挙げられる.①に関して,本来は癌化のリスクの高い腺腫と腺腫内癌(m癌)が適応であるが,現段階で内視鏡的に腺腫であるのか腺腫内癌であるのかを鑑別することが困難なので,実際には大部分の腺腫が摘除の対象となる.次いで技術的適応はスネアワイヤーがかかる大きさ(約3cm以下)までのポリープということになる.また,5mm以下の小さなポリープに対してはホットバイオプシーが行われる.腺腫,腺腫内癌では技術的に摘除できれば問題はないが,sm癌でリンパ節転移のリスクが高い隆起陥凹型(Ⅱa+Ⅱc),陥凹型(Ⅱc)はポリペクトミーの適応とはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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