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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻3号

1994年02月発行

文献概要

特集 早期大腸癌1994 主題 Ⅲ.治療 2.外科的治療

(2)直腸早期癌の治療

著者: 寺本龍生1 渡邊昌彦1 郭宗宏1 藤田伸1 川野幸夫1 川本清1 安井信隆1 藤井俊哉1 酒井信行1 北島政樹1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.133 - P.137

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要旨 直腸早期癌に対する当教室の治療方針と内視鏡切除を除いた外科的治療について述べた.直腸は大腸の最下端で,ほとんどの症例が経肛門的に到達することができる.したがって,まず癌腫を経肛門的に周囲健常組織を含めて完全切除を行う.標本の病理学的検索によりm癌であれば治療は終了するが,sm癌の場合にはその断端,粘膜下への癌の浸潤程度,脈管侵襲,組織型を検討して追加切除の適応を決定する.追加切除の切除術式としては手術侵襲が軽微で,機能障害が少なく,なおかつR1の根治術が可能な経仙骨的腸管管状切除が有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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