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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻4号

1994年03月発行

今月の症例

2.胃粘膜下囊胞上のⅡc型早期胃癌

著者: 細川治1 渡辺国重1 津田昇志1 森川俊洋2

所属機関: 1福井県立病院外科 2森川内科クリニック

ページ範囲:P.254 - P.255

文献概要

 〔患者〕71歳,男性.1992年12月下旬より胸やけを認め,1993年3月13日,森川内科クリニックを受診して胃内視鏡検査を受け,手術が必要とされ当科に紹介された.

 〔胃X線所見〕背臥位二重造影像(Fig. 1)では幽門前庭部後壁に径2cm程度の隆起が認められた.この隆起の小彎側に辺縁が蚕食状を呈する陥凹性病変が存在し,陥凹底には小結節が認められた.また,陥凹の肛門側で小彎側から隆起に向かってbridging foldが連なっている.やや第2斜位(Fig. 2)として隆起の肛門側にバリウムを溜めると,隆起の立ち上がりが比較的急峻であることがわかる.更に圧力を加えると(Fig. 3),隆起はやや形態を変え,軟らかく,2つの結節で構成されていることが判明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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