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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻4号

1994年03月発行

文献概要

今月の主題 食道粘膜癌―新しい病型分類とその診断 序説

食道粘膜癌の臨床的意義

著者: 白壁彦夫1

所属機関: 1早期胃がん検診協会

ページ範囲:P.259 - P.261

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 胃X線診断が始まったのは1910年の少し前である.現在のように軌道に乗るのに40年近くかかった.戦争中,その前後を除くと,食道の診断も,それに近い期間を経たことになる.

 早期食道癌を見つけたのは,ご承知のように,山形らのmm(1966),葛西らがsmと訂正報告(1967),中山(恒)ら1.8cm sm隆起型(1966),葛西ら3.0cm ep隆起型(1967),葛西ら2.5cm mm隆起型(1976),飯塚ら1.8cm sm隆起型(1973),中山(隆)ら,幕内0.3cm微小smとなっている.そして,今である.もう思考を改変するときは来ている.本誌は,時代の節目が来たと,はっきり主張するのである.内視鏡診断が診断の質を変えたし,粘膜切除術が医療の対応を変えた.臨床の環境が変わったのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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