icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻4号

1994年03月発行

今月の主題 食道粘膜癌―新しい病型分類とその診断

主題

食道粘膜癌の内視鏡診断と病型分類の問題点

著者: 有馬美和子1 神津照雄1 小出義雄1 磯野可一1

所属機関: 1千葉大学医学部第2外科

ページ範囲:P.341 - P.350

文献概要

要旨 食道粘膜癌(m癌)はリンパ節転移がほとんどなく,予後も良好であることから早期癌と呼ぶべき性質を備えている.m癌の内視鏡型はⅡ型が中心ではあるが,現行の病型分類ではⅡa型,Ⅱc型にm癌,sm癌が広く含まれるためにm癌が見えてこないのが問題である.このため当科の表在食道癌86病巣を見直して,m癌の病型について検討した.この結果,m癌の病型はⅡb型および,Ⅱc型のうち陥凹面内が平滑で,わずかな微細顆粒が少数見られるもの,Ⅱa型は明らかに粘膜面に露出した丈の低い隆起とすると,m癌を抽出することができる.更に,残ったsm癌の扱いについて検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら