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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻4号

1994年03月発行

Coffee Break

「早期胃癌1993」の早期胃癌肉眼分類典型例をみて(3)

著者: 髙木國夫1

所属機関: 1林外科病院

ページ範囲:P.351 - P.352

文献概要

 先月の本欄では,〔Case 1〕から〔Case 3〕までを検討し,問題点が,肉眼所見と組織所見との対応,直視鏡による内視鏡観察にあることを指摘した.〔Case 4〕以降も同様の観点からみてみたい.

 〔Case 4〕Ⅱbと銘打たれた貴重な症例で,半固定切除標本ではⅡbの範囲は全く不明である.X線・内視鏡所見では癌の範囲を読影しうるが,切除標本の写真でも癌の範囲が何とかわかるように努力すべきであった.そのためには局所の拡大写真,色素撒布,照明の方向の調節などの工夫がなされるべきで,このような努力が少しでもなされていれば,素晴らしいⅡbの写真が呈示しえたであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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