文献詳細
文献概要
今月の主題 大腸Crohn病―非定型例の診断を中心に 序説
非定型的大腸Crohn病といわゆる“indeterminate colitis”
著者: 飯田三雄1
所属機関: 1川崎医科大学内科消化器Ⅱ
ページ範囲:P.383 - P.384
文献購入ページに移動 Crohn病(CD)の診断は,臨床症状,血液検査所見より本症を疑い,縦走潰瘍や敷石像などの典型的な肉眼形態像をX線あるいは内視鏡によって描出することによってなされる.過去において一時期,腸結核との鑑別が大きな問題となったことがあるが,二重造影法を駆使したX線診断学の進歩と症例の集積と共に,現在両疾患の鑑別に苦慮することはほとんどなくなった.むしろ,最近では,縦走潰瘍や敷石像などの典型像を欠く非定型例の診断が問題となっている.
その1つは,アフタ様病変のみから成るCDの診断であり,本誌次号の主題として取り上げられる予定になっている.他の1つは,欧米で以前より報告されているいわゆる“indeterminate colitis”1)~3)に相当する病変と非定型的大腸CDとの異同やその診断であり,これが本号の主題である.
その1つは,アフタ様病変のみから成るCDの診断であり,本誌次号の主題として取り上げられる予定になっている.他の1つは,欧米で以前より報告されているいわゆる“indeterminate colitis”1)~3)に相当する病変と非定型的大腸CDとの異同やその診断であり,これが本号の主題である.
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