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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻5号

1994年04月発行

今月の主題 大腸Crohn病―非定型例の診断を中心に

主題

大腸Crohn病の非定型例の臨床―縦走潰瘍,敷石像を欠く症例の頻度と診断

著者: 飯塚文瑛1 長廻紘1 佐藤秀一1 田中良基1 杉山茂樹1 石井史1 元鍾聲1 鈴木麻子1 馬場理加1 高橋芳枝1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器内科

ページ範囲:P.427 - P.437

文献概要

要旨 初診時あるいは診断時に典型像(縦走潰瘍,敷石像)を欠いた大腸Crohn病(CD)(終末回腸または回腸末端部にも一部炎症が及んだ症例も含む)の臨床像,病変像を経時的に分析し,その診断の根拠と確実性について検討した.臨床症状よりCDを疑うが,肉芽腫を得なかった症例において大腸CDと診断するのに役立った事項は,①病変のskip,②縦列する小潰瘍群やアフタ,③同部や炎症性隆起部における炎症の程度が,粘膜層よりも粘膜下層において強いこと(sm>m:disproportionate inflammation)であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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