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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻5号

1994年04月発行

用語の使い方・使われ方

拇指圧痕像(thumbprinting)

著者: 望月福治1

所属機関: 1仙台市医療センター消化器内科

ページ範囲:P.438 - P.438

文献概要

 拇指圧痕像thumbprinting(Boley et al,1963)は,中等度の充満注腸X線像で,あたかも指で圧したような卵円形,または円形の丸味を帯びた隆起が連なるような像として見られる.Fig. 1は頻回の大量血便直後,無前処置のまま注腸造影を行った悪条件下の充満X線像で,典型像が描出されている.内視鏡で見ると凝血塊状が存在し,わずかに観察できる粘膜は浮腫状で潰瘍を伴っていた.二重造影像(Fig. 2)では空気量の多少で像が変わり,また,バリウムの溜まった条件のときに描出されやすい(Marston et al,1966).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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