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文献詳細

雑誌文献

胃と腸29巻6号

1994年05月発行

文献概要

今月の主題 アフタ様病変のみのCrohn病 主題症例

アフタ様病変の状態で8年間経過観察中のCrohn病の1例

著者: 本間照1 渡辺英伸2 成澤林太郎1 赤松泰次3 味岡洋一2 小林正明2 塚田芳久1 石塚基成1 鈴木東1 朝倉均1

所属機関: 1新潟大学医学部第3内科 2新潟大学医学部第1病理 3信州大学医学部第2内科

ページ範囲:P.561 - P.566

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要旨 患者は26歳,女性.下痢,下血および左下腹部痛を主訴に来院.内視鏡検査で右側結腸粘膜に発赤,浮腫およびアフタ様病変を認めた.自覚症状は2,3日で消失し臨床検査所見上も異常を認めなかったため,1年半後の生検組織像に肉芽腫がみられたが,初診から3年間無治療で経過観察された.3年後,軽度の炎症所見と,内視鏡検査でアフタ様病変のわずかな増加を認めた.以後salazosulfapyridine(SASP)のみで治療し,5年間寛解を維持し現在も経過観察中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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